2014年8月11日月曜日

カーボンのボイドって?

さてさて、久々の更新ですね。

皆さんは、カーボンの積層の中に気泡が含まれる事があるって聞いたことが有りますか?
色々な場面(誌面やネット等)で言われる事がありますね。
気泡が入っているのは不良品だ! とか、この製法だと気泡は入らない! とか。。

実際の所・・・って話ですが、
気泡が入らないってのは、地球上では難しい話です。
真空中で造れば別ですよ。減圧した・・・ってのじゃなくて真空 で! ですね。
カーボンっていう凸凹の布にレジンッて言うプラスチックを染み込ませて固めたのが
一般的に言われるカーボンファイバー(CFRP)です。
故に、凸凹の間にある空気と液体状のレジンが100%置き換えることが出来るのか???
と言う話なわけです。
また、これを重ねて物を作るので、重ね合せる時に空気が挟まりますよね。
この空気を100%押し出せるか????
ムリです。

と、言うことで、カーボン製品には多少の空気溜まり(ボイド)と呼ばれる空間が存在します。
ま、普通は見えないサイズなので気が付きませんけど。

で、 なんでコンナことを書いたかというと。。。
先日作業した某有名ブランドの商品で、久々に大きなボイドを見つけたので。。


厚さにして1cm程度は有るかな?
貫通するほどの大きさのボイドですね。

場所的には剛性等に関係しないと思える場所なのですが
これ、、普通に見つけらちゃうよな。。。と。

と言うことで、場所によって・・・ですが、カーボンにボイドは存在します!
でも、気にしなくて大丈夫ですよ~~~
ってお話でした。


あ、、、、オートクレープって方法が空気を押し出してって言うけど
アレもムリだからww
割合的に少なくできるっていうのは、事実ですけど。。